Universal Soldier
◎いつもどおり。 ◎
ーーーーー数年前の話。
時速100キロで、空いた高速道路を気持ちよく走っていた。
すると道路公団の黄色い車がサイレン鳴らして、すっ飛んで追い越して行った。
「前方4キロのところから、大型トレーラーが走行車線をゆっくり逆走しています」と拡声器で注意を呼び掛けている。
もちろん道路公団の人がトレーラーに追いつき、停止をさせようとするだろうけど。
でも、それでトレーラーが止まるという保証はない。
運転手は居眠りしてるかもしれないし、警告されても逆走していることに気付かないかもしれない。確信犯かもしれない。
どうなるかは今ここを走っている僕にはわからない。
思わずアクセルを緩めた。 後続車に注意して、極力速度を落とす。
でも、確実にトレーラーには近づいている。
1~2分は、どうするか考える時間がある。
「追い越し車線に移って、ゆっくりこのまま走り続けようか」
「路肩に停車して様子をみようか」
「でも路肩に停車しても、トレーラーに踏みつぶされるかもしれない」
「止めたクルマから降りて、土手の上に逃げようか」
「命は助かるかもしれないけど、クルマ潰されたらイヤだなあ」
「いやいや、大丈夫だよ、このまま走っても」
いろいろ思い巡らした。
それに、こんな時に限って家族が乗っている。
万が一にでも、トレーラーとぶつかったら・・・。
●
結果としてトレーラーは少し先で停まった。そのことをあとから聞いた友人は、
『そのまま走ってもきっと大丈夫でしたよ。せっかくのドライブなんだから、いつもどおり飛ばしたいじゃん』
でもそれは無事だったから言えること。
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今の関東地方は、あの日、高速道路の上で僕が置かれた状況と似ているんじゃないかな。 </p>
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